【勃起障害(ED)の原因】
性交時に勃起しない、勃起に時間がかかる、または勃起が続かない、 自信が持てないなど、満足な性交が行えない状態をインポテンツ(ED)といい、 器質的原因(身体の組織の構造的問題)と機能的原因などによって生じます。 鍼灸治療で有効なのは器質的原因ではなく、理学検査で異常がない心理的、 本人の体質、疲労やストレスなどが作用して発症する心因性インポテンツと 呼ばれているものです。器質的原因がなければ、鍼灸治療で自律神経の安定を はかり症状を改善させることができます。勃起は自律神経のうち副交感神経の 興奮により起こり、勃起を継続させる副交感神経の支配領域は仙骨部、腰部、 下腹部などにあり、このあたりの反応部位を施術することで、勃起に関係する ポイントを刺激することができます。一方、東洋医学の観点から見ますと、 インポテンツ(ED)は「陽萎」といい、原因は・・・?
1、偏食によるもの(甘いもの、脂っこいもの、過度の飲酒)
2、精の気を損傷したもの
3、肉体的、精神的ストレスによるもの
で、身体の気血津液を消耗しておこります。治療は性欲や勃起の継続に関係する肝の気、 精力の源である精の気を貯蔵している腎の気の衰えを鍼灸治療によって補っていく必要があります。 しばしば、インポテンツの原因が男性更年期による性欲の減退が関係していることもありますが、 男性更年期障害も鍼灸治療は有効です。 インポテンツの鍼灸治療はバイアグラ等の薬にみられる即効性はなく、 治療期間はおおよそ半年くらいは必要でありますが、徐々に変化があらわれます。 また薬の副作用はありませんので、安心して治療をお受けになることができます。